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楽観主義であることの大事さ

どうも、しおたろうです。

 世の中いろいろなニュースがあります。

そんな中でも大きく扱われ驚いたニュースは「ソフトバンク、ARM買収」のでした。

japanese.engadget.com

ソフトバンクが買収にのりだしたARMという会社ですが、スマートフォンの頭脳であるチップの設計をしている会社です。ただ、チップの製造はせずに設計のみを行いその設計を様々な企業、アップルやサムスンに提供することによって収益を得ています。

孫氏によると「世界中のスマートフォンの97%がARM社の設計したチップを使用している」との事で、今後「IoT」の広がりによるARM社の潜在的な市場価値を見越しての買収となりました。その額は3兆3000億円ということでその巨大な買収額が話題となっています。

 

楽観主義であるということ

 

前に孫氏は自身のツイッターでこのような発言をしていました。

「現状を悲観的に問題視して解決案を考え、未来を楽観的に夢抱き戦略を準備。成功の一つのアプローチです。」

今回のことに当てはめると、「未来を楽観的に夢抱き戦略を準備」したうえで買収を行ったということになるのでしょう。楽観的に考えるということが重要なようです。

ノーベル経済学賞受賞者のダニエル・カーネマンは自身の著書の中で「楽観主義」についてこのように著しています。

小さな企業の創業者を対象に行われたある調査では、起業家は人生全般について、中間管理職よりも楽天的であるとことが判明した。彼らは成功体験を通じて、自分の判断やものごとをコントロールする能力に自信を深める。その自信は、周囲からの賞賛によって一段と強まる。以上の点から、次の仮説を導き出すことができる。多くの人の生活に多大な影響力をおよぼす人たちは、楽天的かつ自信過剰である可能性が高い。また、自覚している以上に多くのリスクをとる。

ダニエル・カーネマン「ファスト&スロー」より

楽観主義の人は楽天的かつ自信過剰であり、自覚している以上にリスクをとっていくということである。そしてそういった人は、リスクをとって行動することに対して失敗しないと思い込んでおり、その自信満々の行動によりものごとがうまくいく可能性を高めているということです。

 リスクをとる人は、たいていは自分が失敗する確率を過小評価しており、猪突猛進した末に、本当の確率を思い知ることになる。リスクを読み違えているせいで、実際には慎重とは無縁であるにもかかわらず、ちゃんと注意を払ったと思い込む。将来の成功に対して自信たっぷりのため、ばら色のオーラを発散し、首尾よく事業資金を獲得し、部下の士気は大いに高まる。かくして彼の将来はいよいよ明るくなるわけだ。行動を起こすべきときには、楽観主義はたぶん好ましいー多少の誇張や妄想で脚色されていても。

ダニエル・カーネマン「ファスト&スロー」

 

ARM社買収のニュースに関しても、孫氏の自信たっぷりの姿をみているとうまくいくという感じを受けます。まさに楽天家で自信過剰がもたらす効果ともいえると思います。

何かを得るためには必ずリスクがついてきます。当然、ローリスクでハイリターンなんて事はめったにあるものではなく、ハイリターンを得るためにはハイリスクを取る必要があり、楽観主義の人はそうでない人と比べると、リスクが高くとも自身ではリスクに対して十分に注意を払ったと思い込み、リスクを読み違えていようとも何とかしてしまう強さがあるようです。

 

楽観主義であることが、うまくいくためのひとつのコツとなりそうです。